FGBG4994(MUSEA)
70年代に残された発掘音源がプログレ・ファンから高く評価されたことで注目を浴びた米キーボード・トリオ。この17年作、相変わらずのヴィンテージ機材を用いた愚直なまでに70年代的なアプローチがグッと来ちゃうなぁ。オルガンがまたいい音で鳴るんですよ。
アメリカ出身、70年代に録音されながらどこからもリリースされずに終わった音源が04年に発掘リリースされ、プログレ・ファンから高く評価されたキーボード・トリオ。05年に復活を果たしてから4作目となる17年作。70年代に活躍したバンドも復活作ではモダンな音を取り入れるケースがほとんどですが、このバンドのヴィンテージ機材を用いた愚直なまでに70年代的なアプローチは相変わらず。その頑固一徹な感じが何とも素晴らしい。ジャジーなシャープさを持つリズム隊とアグレッシヴなオルガンによる重厚感あるシンフォニック・ロックを鳴らしますが、このオルガンの音色は70年代ファンにはたまらないものでしょう。ここぞという場面で高鳴るメロトロンの使い所も見事だし、ゲストのサックス奏者による哀愁あるテナーのプレイもグッと来ます。一方シンセが活躍するナンバーではやや垢抜けたサウンドを聴かせますが、と言っても現代的にはならずどこか80年代的な質感なのが面白いところ。聴きものは「TARKUS」の一部を切り取ったようなド派手なELP型オルガン・ロックを披露する2曲目。ベテランによる気合の入った力作です。
古楽器の格調高さとともにイエスやジェントル・ジャイアント直系のダイナミズムもあるフランスの中世的プログレ・バンド、2015年作
3,400円(税込3,740円)
【改訂】EL&P影響下にある世界のキーボード・トリオ・プログレをピックアップ!
英5大バンドの一角を担う名グループELPより影響を受けた、各国のキーボード・トリオ・プログレをご紹介してまいります☆
70年代に活躍した往年のプログレ・ミュージシャン達による2014年の新譜を特集!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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