MALS362(MALS)
ロシア発の強力シンフォ・グループ!圧倒的なメロディ・センスと、「静」と「動」との鮮やかな対比を持った大注目の2010年デビュー作!
ロシアのシンフォニック・ロック・グループ、2010年デビュー作。ロシアというとキーボードをフィーチャーした壮大なシンフォニック・ロックのイメージがありますが、このグループは、歌心とヘヴィなダイナミズムとのバランスが絶妙なメロディアスなシンフォニック・ロック。詩情溢れるメロディが胸を打つ哀愁いっぱいの1曲目からはじまり、2曲目で一気にヒートアップ。彩り鮮やかなキーボードが空間を一気に広げ、アグレッシヴな変拍子を合図にザクザクとアグレッシヴなギターがなだれ込みます。そうかと思うと、一転してFOCUSあたりを彷彿とさせるような胸を打つメロディが流れる。「静」と「動」との鮮やかな対比!これは素晴らしいです!全体的には柔らかなタッチのジャケットのイメージと同じで、とにかくメロディ・センスが特筆ものです。聴いていて、思わず笑みがこぼれます。LOST WORLDなど次々と良質なグループを輩出するロシアからまた要注目のグループが登場!オススメです。
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2014年総まとめ「カケレコが選ぶプログレ/ロック新譜・リイシュー盤 2014」
カケレコ的2014年総括として、2014年に発売されたCDの中から、ベストセラー盤をピックアップしつつ、いくつかのテーマに分けながら、1年間のプログレ/オールド・ロック・シーンを振り返ってまいります。
LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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ポップな露プログレ!?(2 拍手)
appo128さん レビューをすべて見る
1曲目は歌謡曲かと思ったが、2曲目はメタルっぽいギターとハード目の展開を見せた。しかし、キーボードの音は優しく包み込む様である。全般的にメロディアスであり、かなりポップな構成となっている。
ヴォーカルは美旋律を歌い、コーラス部分もあるが、ヴォーカルに重きを置くなら、もっと上手い歌い手を抜擢すべきである。プログレッシヴな試みは少なく、80年代のプログレがポップ化していった時期を思い出してしまった。
プログレ・ファンはがっかりすると思うが、メタル・ファンや美旋律ファンなら高評価かも知れない。私は★2つ。
90年代風歌謡ロック、ややプログレ風味(1 拍手)
Waku Luckyさん レビューをすべて見る
このバンドについてはなぜか情報が少なく、以前から気になっていました。で、実際に聞いてみた感想ですが…
まず、最近人気のヴィンテージ/70年代復古調ではありません。私がリアルタイムな懐かしさを感じるような、80年代後半〜90年代初頭のロックのようなサウンドです。そこにさりげなく変拍子を交え、プログレらしい味付けをしています。大きくフィーチャーされたヴォーカルはロシア語で、比較的ストレートな歌唱に私は好感を持ちました。
しかし、演奏が全体的になんとも地味…キーボード(ヴォーカル兼任)もギターも派手なソロをとりそうな音なのにソロは少なく、あってもなぜか地味で、バッキングに徹しているようです。演奏は堅実で、聞き手をひきつけるようなソロやアンサンブルがもう少しあれば印象が大きく変わっていた可能性もあっただけに、よけいに残念に思いました。
ブックレットにはジャケットのイラストの続きと思われる郷愁を誘うイラストがたくさん掲載されていてとてもステキです。この、ちょっと懐かしいカクカクしたタッチのイラストも90年代初頭風なんじゃないかと、ふと思いました。
プログレ・ファンには受けがよくないと思うので評価3としましたが、そのイラストも含めて、全体的に懐かしくて実は気に入っています。
これぞネオ東欧シンフォニック・ロック(1 拍手)
west12さん レビューをすべて見る
まずバンド名からして期待度が高かった。
加えて、ロシアらしい憂いを帯びたメロウなボーカルと
何気にハードなリズムセクション。
クラシックの素養を見せながら最後まで聴かせる
練った曲構成。good!!です。
ロシアっぽくない(0 拍手)
Mayumiさん レビューをすべて見る
レビュー・タイトルが率直な感想。全体的には標準以上の出来だと思う。ロシアと言えば、クールな音を想像するが、このアルバムには地中海系のような暖かさがある。「海」のことを歌っているようだが、オホーツク海のような厳寒の海とは程遠いイメージだ。優しげで穏やかな、月光に輝く夜の海。そんなイメージ。つまり、このアルバムにロシアっぽさを求めてはいけない。でないと、損してしまった気分になる・・・私のように・・・。