これを聴かずに死ねない!? カケレコスタッフがセレクトする100枚!
ロングセラー盤と旬な作品の中から毎月セレクト!
1位 PASAJERO LUMINOSO/POOL (2023)
アルゼンチン出身、現南米ジャズ・ロック・シーンの人気グループ、23年作5th!
南米ジャズ・ロックの注目グループ、待望の5th!美しいメロディを印象的に聴かせるパートとテクニカルに疾走するパート、その切り替わりがとにかく自然体で、リリカルな音使いのみならずこの演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力です。
2位 TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/ODYSSEY 9999 (2023)
ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのリーダーが率いるプロジェクト、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディアス・ロックが素晴らしい23年作!
刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンが交差するオリジナリティ溢れるキーボード・サウンド、そしてもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わすギターソロ。ホメロス『オデュッセイア』にインスパイアされた23年作!
3位 SUN TREADER/ZIN-ZIN (1973)
ブランドXに加入する打楽器奏者モーリス・パートと元クオーターマスのkeyピーター・ロビンソンを中心とするバンド、73年唯一作にして傑作!
モーリス・パート(BRAND X) & ピート・ロビンソン(QUATERMASS)!涼しげかつユーモラスに音を刻むキーボード&ベースと切迫感に駆られるように叩きまくるドラムスとの強烈な対比が、唯一無二の聴き心地を生み出す英ジャズ・ロック傑作。
4位 CHILD'S PLAY/CHILD'S PLAY (1979)
アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド、79年の唯一作、耳を釘付けにするような圧倒的なピアノ演奏が聴ける傑作!
最近のインディー・ロックかと思う脱力ジャケから、この目の醒めるような超絶技巧ジャズ・ロックが飛び出してこようとは。圧倒的なテンションと技巧で全編駆け抜けるピアノのパフォーマンスは驚愕モノです。
5位 LOONYPARK/STRANGE THOUGHTS (2023)
天才コンポーザー/key奏者Krzysztof Lepiarczyk率いる、ポーランドの人気女性voシンフォ・バンド、23年作7th!
ギタリストが交代し演奏に重厚さと迫力が増しましたが、センス溢れるキーボードワークと女性ヴォーカルが担う、従来の彼ららしいスタイリッシュなシンフォ要素はもちろん健在。現ポーランド・シンフォ最高峰、23年作!
6位 SATCHITANANDA/A THOUGHT AWAY
アメリカのジャズ・ロック・バンドが78年に残した唯一作、技巧的にしてどこまでもクールな個性派ジャズ・ロック名盤
アメリカのグループながら、北欧ジャズ・ロックを思わせる全編にわたり冷気を纏っているかのようなクールネスが印象的。Furio Chiricoばりのバカテク・ドラムとスリリングかつ色彩感あるシンセワークが聴きモノ!
7位 YESTERDAYS/A MOONLIT NIGHT IN BUDAPEST
トランシルヴァニア地方出身の人気シンフォ・グループ、デビュー・アルバム発表後の07年ライヴ音源を収録、23年リリース
現東欧屈指のシンフォ・バンド、デビュー直後07年ライヴ音源が23年初リリース!YES彷彿のただでさえファンタスティックなアンサンブルを、メロトロンやフルートそして2人の美声ヴォーカルが美麗に彩るサウンドは、ライヴでも変わらず感動を届けてくれます。
8位 DAVID POMERANZ/TIME TO FLY
チック・コリア、ヤン・ハマー、アイアート・モレイラ、ビリー・コブハム、ランディ・ブレッカー他参加の71年2nd、ドラマティックなピアノが美しいプレAOR的傑作!
C.コリア、J.ハマー、A.モレイラ、B.コブハム、R.ブレッカーetc.って、どんだけ凄い面子なのよ...。でもそんな演奏陣に負けないくらい本人のドラマティックなピアノも素晴らしいんですよね。71年にしてプレAOR的と言える洗練されたソングライティングも特筆!
9位 ILAND/A SZIGET (2022)
ハンガリー、EASTのメンバーを中心に結成されたシンフォ・グループ、22年デビュー作!
ハンガリーの名バンドEASTのkey&dr&voが結成した新グループだって!? ギターが担うハードなエッジ感、キーボードがもたらすフュージョン的滑らかさ、そしてスペイシーなシンセサイザーらが織りなすダイナミックなサウンドは、往年のEASTを開放的にした感じ!
10位 MARY MACGREGOR/TORN BETWEEN TWO LOVERS (1976)
PP&Mのピーター・ヤーロウに見いだされたミネソタ出身の女性シンガー、大ヒットした「Torn Between Two Lovers」を収録した76年作。
PP&Mのピーター・ヤーロウに見いだされたミネソタの女性シンガー、大ヒット曲「Torn Between Two Lovers」を収録した76年作。マッスル・ショールズの面々がバックを務めた、カントリー・ロック好きにもスワンプ・ロック好きにもオススメしたい名品!
11位 I VIAGGI DI MADELEINE/TRA LUCE E OMBRA
イタリアの新鋭キーボード・シンフォ・ユニット、23年作2nd、御大リチャード・シンクレアが1曲に参加!
オルガンを主軸とする荘厳かつアグレッシヴなキーボード・シンフォは、これぞイタリアと言えるダイナミズムに満ちていて圧巻!御大リチャード・シンクレアがvo&bで参加したジャズ・ロック曲も必聴の出来栄えです。
12位 IL SISTEMA/IL VIAGGIO SENZA ANDATA (1991)
CELESTEのCiro PerrinoやMUSEO ROSENBACHのギタリストEnzo Merognoが在籍した伊プログレ・グループ、69〜71年制作/91年発表の唯一作
後にCELESTEやMUSEOで活躍するメンバーが在籍したバンド、69-71年録音の唯一作!クラシカルにもジャジーにも変幻自在なハモンド・オルガンを主役とするエネルギッシュで勢いのあるプログレは、Vertigoなどの英アングラ・ロックやクラウト・ロック好きにも響きそう!
13位 ASCETA/EREBUS LA SUITE DE LAS SOMBRAS (2023)
チリの新鋭による23年作2nd、UNIVERS ZERO直系のチェンバー・ロックにタンゴの艶やかさも取り入れた完成度の高い一枚!
暗闇からゆっくりと立ち上がってくるファゴットとヴァイオリン、張り詰めたピアノの音色を合図にリズムがズシリと動き出し、狂気が薄霧のように立ち込めるチェンバー・ロックが幕を開けます。UNIVERS ZEROファンには是非聴いて欲しいチリ新鋭23年作!
14位 DRY RIVER/CUARTO CRECIENTE (2022)
スペインの要注目新鋭プログレ・バンド、前作から4年を経てついに届けられた22年4thアルバム!
現代スペインが誇る新鋭プログレ・バンド、傑作『2038』から4年ぶりとなった22年作が到着!往年のQUEENにHR/HM的ヘヴィネスを纏わせたような、最高に熱くて強烈にキャッチーなサウンドに終始虜にされます!
15位 MILLENIUM/TALES FROM IMAGINARY MOVIES
ポーランド・シンフォ・シーンの人気グループ、22年作、80s〜キャメルやフロイドを受け継ぐこれでもかとドラマティックなサウンドが溢れ出す会心作!
現ポーランド・シンフォの雄、待望の22年作!ラティマーばりに泣きまくる哀愁のギターと、フロイド譲りの深遠な音空間を作り上げるキーボード、そして新ヴォーカルの情緒豊かな歌唱。どこを切り取ってもグッと来てしまうドラマ性に満ち満ちた会心作!
16位 ACQUA FRAGILE/MOVING FRAGMENTS
PFMでも活躍したヴォーカリストBrnardo Lanzetti率いるイタリアン・プログレ名バンド、23年作4th!
PFMでも活躍した名ヴォーカル、ベルナルド・ランゼッティの健在ぶりに嬉しくなる23年作!色彩に富んだキーボードワークも素晴らしくって、往年の伊プログレが持っていたエネルギーと浪漫を余すことなく堪能できる快作です。
17位 JACK HAMMOND/OPEN THE DOORS (1980)
アメリカのギタリストによる80年唯一作、タイトでテクニカル、疾走感抜群のギター・オリエンテッド・ジャズ・ロックが痛快!
アメリカのギタリストによる80年ソロ唯一作なのですが、タイトでテクニカル、疾走感抜群のギター・オリエンテッドなジャズ・ロックは、いやはや相当なカッコ良さ。スティーヴ・ハウやピーター・バンクスのギターがお好きなら気に入ると思いますよ〜。
18位 MYLON(MYLON LEFEVRE)/WEAK AT THE KNEES
クリスチャン・ロック・シンガーとして活躍するMylon LeFevreの77年作。ディランの「Girl From The North Country」のカヴァーに注目!
ディラン「Girl From The North Country」のカヴァーはバンジョーなどの軽快な演奏にコクのあるヴォーカルが合わさり、カントリーながらソウルフルな仕上がり。本作もヴォーカルが素晴らしい!
19位 TEE/TOTAL EDGE EFFECT (2022)
22年作4th、ズバリすべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・シンフォの新たな傑作!
このサウンドが日本から生まれるとは...。フルートとギターを中心に紡がれるどこまでもファンタジックでエレガントなサウンドは、CAMELやスペインのGOTIC、豪SEBASTIAN HARDIEあたりがお好きなら激オススメ。というか、もう全美旋律プログレ・ファン必聴レベル!
20位 BOUNTY/BOUNTY (1981)
米カリフォルニア出身のジャズ・ロック・グループが残した77年録音の81年リリース作。
ピアノとシンセを軸に展開する、前衛色も加味した米シンフォ・ジャズ・ロック逸品。技巧的ながら、行き当たりばったりで力技な展開が多いのが面白く、次に何が飛び出すか分からないスリルに満ちたパフォーマンスは、これぞプログレな魅力に溢れています。
21位 IL SEGNO DEL COMANDO/IL DOMENICANO BIANCO (2023)
99年結成、イタリアはジェノヴァ出身のプログレ・バンド、IL BALLETTO DI BRONZOやGOBLIN、JACULAのファンにオススメのヘヴィ・シンフォ作!
ゴシック・テイストや宗教的色合い、そして呪術性といったイタリアン・プログレらしい要素をまとったヘヴィ・シンフォが炸裂。イルバレ、ゴブリン、ヤクラあたりがお好きなら是非オススメの、ジェノヴァ出身グループ23年作!
22位 POTEMKINE/FOETUS
Goubin3兄弟を中心とする仏ジャズ・ロック・グループ、76年1st、MAGMA譲りの暗黒とMAHAVISHNU ORCHESTRAばりの演奏強度で聴かせるユーロ・ジャズ・ロック傑作!
MAGMA譲りの暗黒、MAHAVISHNU ORCHESTRAの向こうを張る演奏強度、そして繊細に音を描く芸術的感性を兼ね備えたユーロ・ジャズ・ロックの傑作。これは凄い作品...!
23位 FORTY DAYS/BEYOND THE AIR (2023)
イタリアはトスカーナ州出身の新鋭シンフォ・バンド、23年作、BAROCK PROJECTやBBTがお好きな方には是非オススメの劇的な美旋律シンフォ!
GENESIS影響下の気品溢れるファンタスティックな演奏と清涼感ある美メロが素晴らしい、伊トスカーナ出身シンフォ・バンドによる23年作!GENESISを受け継ぎつつキャッチーで洗練されたスタイルは、BAROCK PROJECTなんかがお好きな人にオススメ☆
24位 RAFAEL PACHA & KIMMO PORSTI(PACHA & PORSTI)/SEA OF MIRRORS (2023)
SAMURAI OF PROGのドラマーKimmo PorstiとSOP常連参加ギタリストRafael Pachaによるユニット、23年作
ニューエイジやワールド・ミュージック色も薫るイマジネーション豊かなシンフォニック・サウンドに古楽器も交え、マイク・オールドフィールドのファンにもアピールする音世界を描く23年作!
25位 HOST/PA STERKE VINGER (1974)
ノルウェー出身、強烈な哀愁を放つ泣きのハード・ロック、74年デビュー作
NWOBHMに通ずるエッジの立ったアグレッシヴなギターリフ、強烈に哀愁を帯びた泣きのメロディ、線は細めながらエモーショナルな歌唱が胸を打つヴォーカル。70s北欧ハードの名盤!
26位 FLAMBOROUGH HEAD/JUMPING THE MILESTONE (2022)
現オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、スタジオ作としては9年ぶりとなった22年作!
9年ぶりの作品とは思えない、何事もなかったようにFHらしさ100%のサウンドを繰り広げる22年作。美旋律ギター&リリカルなフルートを操り「オランダのアンディ・ラティマー」の名を欲しいままにするEddie Mulderの活躍に注目!
27位 JORGE SANTANA/JORGE SANTANA
カルロス・サンタナの実弟ギタリスト、ホルヘ・サンタナによる軽やかなラテン・ロック、78年作。
ご存じカルロス・サンタナの実弟でギタリストのホルヘ・サンタナによる78年作。ラテン・ロックというと熱いイメージが先行しますが、本作は非常に軽やかで爽やか!夏にぴったりです☆
28位 MORNING DEW/MORNING DEW (1970)
カンサス出身、サイケ・ガレージ・バンド名盤、70年作
そんなカッコウじゃ、風邪をひいちゃうよ!?ジャケットにあるヌード・カップルのイメージから少しズレた、ファズ・ギターの効いた米カンサス、サイケ・ガレージ・バンド!グルーヴィなサイケ・チューンから、牧歌的フォーク・チューンまで幅広い作風が飽きさせません!
29位 ANTONY KALUGIN/REBIRTH
KARFAGENを率いるウクライナ出身キーボーディスト/コンポーザー、CAMELをニューエイジに寄せて民族フレイヴァーを纏わせたような22年作!
CAMELをニューエイジに寄せて、民族フレイヴァーを纏わせたようなサウンド!?KARFAGENを率いる才人の22年作で、神秘的な音空間を作り上げるシンセ&ラティマーばりのプレイで天を駆けるギターが織りなす極上インスト・シンフォ!
30位 BOHEMIA/SINGLY A ROZHLASOVE NAHRAVKY 1976-1978 (2023)
チェコ・シーンの猛者達が結成したジャズ・ロック・グループ。全シングル/新規発掘スタジオ・レコーディング/77年のライヴ音源を収録したコンピレーション23年作!
チェコ・シーンの猛者達が結成したスーパー・ジャズ・ロック・バンド。全シングル/新規発掘スタジオ録音/77年のライヴ音源を収録したコンピレーション23年作!一切隙の無いハイクオリティな歌ものジャズ・ロックが詰まった要注目アイテムです!
31位 PIDGEON/PIDGEON (1969)
ジョブライアスが在籍したグループの69年唯一作。美しいハーモニーの優美なソフト・ロック好作!
あのジョブライアスが在籍したグループだって?これはGOODなソフト・ロック作!男女のハーモニー&優美なアレンジが光るなぁ。
32位 FLEESH/HERE IT COMES AGAIN (A TRIBUTE TO GENESIS)
ブラジルの注目男女シンフォ・ユニット、今度は全曲GENESISナンバーを演奏した20年トリビュート・アルバム!!
前作ではRENAISSANCEの見事なトリビュートを聴かせましたが、今回は全編GENESISナンバーで送る20年作!「Firth Of Fifth」「Entangled」「Ripples」ほか叙情的な名曲をしっかり押さえた選曲で、2人の持ち味が最大に発揮されていて堪りません♪
33位 GRECO BASTIAN/WITH A LITTLE HELL FROM MY FRIENDS
メキシコ出身コンポーザー/ミュージシャンによる22年作、MAGMAや高円寺百景がお好きなら必聴レベルの超絶技巧アヴァン・プログレ!
プレザン/クリムゾン/高円寺百景/マグマ/ザッパの影響を語るメキシコのコンポーザーによる22年作で、吉田達也、P.Vervloesem、V.S.Vantalon、E.Elvinなどが演奏に参加。まさにこれらの情報が物語る超絶技巧アヴァン・プログレ!!
34位 LA BOCCA DELLA VERITA/[UN]CONNECTED (2023)
「真実の口」をグループ名に冠するイタリアの新鋭グループ、ハモンドやメロトロンが鳴り響くダイナミックで迫力満点のシンフォニック・ロック、23年2nd!
「真実の口」をグループ名に冠したイタリア新鋭、23年2nd!ゴリゴリと迫力満点に弾きまくるハモンド・オルガン、荘厳に鳴り響くメロトロンに耳を奪われる、実にイタリアらしいダイナミックさが魅力の快作です!
35位 BAHAMAS/LE VOYAGEUR IMMOBILE (1976)
「ATOLL+10CC」!? フランスのマイナー・グループによる76年唯一作、仏プログレ的耽美さとキャッチーなモダン・ポップ・スタイルが見事に調和した名盤!
フランスのマイナー・グループが残したこの76年唯一作、「ATOLL+10CC」って感じのサウンドでびっくり! ピアノが華麗にリードするモダン・ポップ的スタイルと、耽美でどこか薄暗い仏プログレらしい質感が素晴らしく調和した1曲目から相当な名曲です!
36位 MIRABAI/MIRABAI (1975)
米女性SSWの75年唯一作。ドン・ニックスがアレンジを手掛けたスワンプ・ロック名作!
冒頭からこれぞスワンプ・ロックという跳ねまくりの演奏とソウルフルでパワフルなヴォーカルが炸裂。ドン・ニックスがアレンジを手掛けた75年作!
37位 MATTHEW FISHER/I'LL BE THERE (1974)
初期PROCOL HARUMで活躍したオルガン奏者、傑作1stソロ『JOURNEYS END』発表の翌74年にリリースした2ndソロ作!
前作を彷彿させる感動の美メロ曲をメインに、ごきげんスワンピーなナンバーも織り交ぜてロック色を強めた2nd。キーボードのみならずギターやハーモニカ演奏も披露するマルチ・プレイヤーぶりにも注目!
38位 JEREMY SPENCER/JEREMY SPENCER (1970)
初期FLEETWOOD MACを支えたスライド・ギタリスト、当時のMACメンバーが全員参加した70年1stソロ
FLEETWOOD MAC譲りの骨太なブルース・ロックを軸としつつ、軽快なオールディーズ調もたっぷり取り入れた1stソロ。この3曲目、苛立ったようなヴォーカルと荒々しさの中にも旨味が滲む豪快なスライド・ギターがあまりにカッコいい...!
39位 BILLY COX'S NITRO FUNCTION/NITRO FUNCTION (1971)
バンド・オブ・ジプシーズのBilly Cox率いる英ハード・グループ、71年唯一作、ジャケットはロジャー・ディーン
ジミヘンのバンド・オブ・ジプシーズのベーシストが結成したトリオなんですが、ジミヘン直系のブルージー&コズミックなギターに、サイケな男女ヴォーカルが乗って、ベースがブイブイ唸る!ジャケはなぜかロジャー・ディーン!
40位 FELT/FELT (1971)
ジャケットのインパクトに匹敵する強烈サイケ・ハード!原盤は600ドル超えの激レア盤
パープルとツェッペリンが合体してサイケに接近したみたいなグループがなんとアラバマに!? そんでジャケットはまるでキーフみたいだって!?
41位 OLD ROCK CITY ORCHESTRA/IPSILON (2023)
ケイト・ブッシュを彷彿させる女性ヴォーカルをフィーチャーしたヴィンテージなオルガン・ロック・サウンド、12年デビューのイタリア新鋭23年作!
エキセントリックさ控えめのケイト・ブッシュといった趣の妖艶な美声ヴォーカル。ヴィンテージ度100%の古式ゆかしきオルガンワーク。その両方を務めるこの女性ミュージシャン、何という逸材! このイタリア新鋭は要チェックですよ〜☆
42位 ABLUTION/ABLUTION
Bjorn J:son Lindh、Jan Schafferらスウェーデンの凄腕とQUATERMASSのJohn Gustavson&Peter Robinsonが結成したジャズ・ロック・バンド、テンションMAXで畳みかける痛快ジャズ・ロック74年唯一作!
QUATERMASSの2人John Gustavson&Pete Robinsonが北欧の凄腕たちと組んだ超絶ジャズ・ロック作!このテンションMAXで畳みかける凄まじい演奏、MAHAVISHNU ORCHESTRAファンなら「おおっ!」となるはず。
43位 DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/A COLLECTION OF SHORT DREAMS (1978)
ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWによる78年リリースの3rdソロ、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックを絶妙にブレンドしたメロウ・スワンプ大傑作!
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能...。
44位 ARS PRO VITA/TRUTH
ブラジルの新鋭シンフォ・グループ、GENESISやPINK FLOYDへのリスペクトを本格派クラシカル・シンフォに昇華させた22年作4th!
ファンタジックなメロディとそれを歌うP.Gabriel彷彿のヴォーカルそして幻想的なメロトロンの調べは初期GENESISを、SEやモノローグを効果的に用いたストーリー性に富んだ楽曲構成はPINK FLOYDを想起させる、ブラジルから届いた凄い作品がこれ!
45位 SOLARIS(HUNGARY)/MARSBELI KRONIKAK III / MARTIAN CHRONICLES III (2022)
名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンド、22年リリースの4曲入りEP
哀切極まるフルート、アグレッシヴに疾走するオルガン、ここぞで炸裂する泣きのギター、そしてドラマティックに押し寄せるシンセ!どこまでも荘厳で張り詰めた、SOLARIS節とも表現すべきパフォーマンスを本EPでもブレることなく展開!
46位 KERRS PINK/KERRS PINK (1980)
80年リリース、コロコロとした音色で丁寧に紡がれるギター&キーボード、これぞ北欧シンフォの魅力に溢れた名作1st!
ハモってハモって泣きに泣きまくるツイン・リードのギター、優美なフルート、ファンタスティックなキーボード!いかにも北欧的な人なつっこいメロディも胸に染みるし、ノルウェー産叙情派シンフォの傑作!
47位 EUPHORIZONE/INVICTUS (2023)
16年結成のポーランド出身グループによる23年作、PINK FLOYD、RIVERSIDE、MILLENIUM、ALBIONなどに通じるスタイルのメロディック・ロック秀作!
古くはPINK FLOYD、そして同国のレジェンドと言えるQUIDAM、COLLAGE、RIVERSIDE、更には現ポーランドを担うMILLENIUMやALBIONらとも呼応した、スタイリッシュなメロディック・ロックを鳴らす注目の新鋭23年作!
48位 PASKINEL/MARAUDE AUTOMNALE (2023)
人気アヴァン・プログレ・トリオALCO FRISBASSのメンバー2人によるユニット、ALCO FRISBASSが気に入ったなら必聴の23年デビュー作!
フランスの人気アヴァン・プログレ・トリオALCO FRISBASSの2人が結成したユニット、23年作!HF&Nらカンタベリー譲りの芳醇さと伊PICCHIO DAL POZZOのピリッと緊張感の効いた芸術的センスを合わせたような、マジカルなサウンドの連続に興奮必至!
49位 NUCLEUS(IAN CARR NUCLEUS)/UNDER THE SUN
英国ジャズ・ロックの最高峰グループ、彼ら流のジャズ・ファンクを追求した74年の意欲作!
ソフツと並ぶ英ジャズ・ロックの名グループ、74年作。彼ららしい知的でクールなアンサンブルを軸としつつ、ジャズ・ファンク的な跳ね感やブラス・ロック風の疾走感を取り入れたサウンドが魅力です。新加入の名手Gordon Beckによる華麗なエレピも聴き所!
50位 ALIANTE/DESTINAZIONI OBLIQUE (2022)
17年結成のイタリアン・シンフォ・グループによる22年作3rdアルバム、CAMEL的叙情性とイタリアらしいアグレッシヴさ&ダイナミックさがバランスした傑作!
CAMEL的情景描写力に長けた繊細なタッチを見せつつ、分厚いキーボードが牽引する伊プログレらしいダイナミズムもたっぷり盛り込んだ傑作。CAMEL的叙情パートから一転、重厚ながらも目まぐるしく場面転換していくパフォーマンスは、これぞイタリアって感じで最高!
51位 APPLESEED/EARN HEAVEN
00年結成のポーランド出身プログレ・バンド、ダンサブルとも言える演奏とvoが持つ陰影と哀愁が合わさった独自のサウンドが魅力の23年6th
哀愁のバリトン・ヴォーカルと、ダンサブルとも言えるスタイリッシュな演奏との組み合わせが実に良いなぁ。でも要所ではフロイド的空気感も醸し出されていて、さすがポーランド。00年より活動のベテラン・グループが放った23年6th!
52位 C.O.B/MOYSHE MCSTIFF AND THE TARTAN LANCERS OF THE SACRED HEART (1972)
元INCREDIBLE STRING BANDのClive Palmerが結成したバンド、72年2nd
元INCREDIBLE STRING BANDのClive Palmer率いるバンド。ISBを受け継ぐ奔放さと、民族楽器や古楽器が紡ぐ緊張感あるインストを組み合わせたサウンドは、THIRD EAR BANDやCOMUSのファンにも響きそう!
53位 RADIATOR/ISN'T IT STRANGE (1977)
LINDISFARNEを率いたAlan Hullが77年に立ち上げたプロジェクトの唯一作、LINDISFARNEに米ルーツ色を少し加えたような感じ!?
LINDISFARNEのアラン・ハルが率いたこのプロジェクトをご存知かな?アラン・ハルお得意の叙情派フォーク・ロックはもちろん最高に素晴らしいんだけど、アメリカ志向のゴキゲンなロック・チューンもまた良いんですよねぇ〜。
54位 RECREATION/MUSIC OR NOT MUSIC (1972)
ベルギーのアート・ロック/プログレ・グループによる72年2nd、痛快なキーボード・ロックとエクスペリメンタル要素が融合した、これぞアート・ロックと呼びたい傑作!
ELP+GRACIOUS+アヴァンギャルドな実験精神!?ベルギーのマイナー・グループによる72年2nd、痛快に弾き倒すキーボード・ロックと、摩訶不思議なエクスペリメンタル要素が融合した、これぞ「アート・ロック」と呼びたい傑作!
55位 MORNING/MORNING (1970)
美メロの金太郎飴!実にメロディアスな米フォーク・ロックの逸品、70年作
バーズが好き? そんで、デイヴ・メイスンやイアン・マシューズあたりのアメリカ憧憬の英フォーク・ロックが好き? でしたら、このアメリカのグループMORNINGは必殺ですぜ!美メロの金太郎!
56位 HEADSTONE(UK)/HEADSTONE (1975)
元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるブリティッシュ・ロック・バンド、ラスト・アルバムとなった75年作2nd
グルーヴィに躍動するドラム&ベースが生むファンキーなリズムに乗って、ギターとヴァイオリンがシャープなトーンで哀愁フレーズを応酬させるアンサンブルがとにかくカッコいい!元RARE BIRDや元ATOMIC ROOSTERのメンバーらによるバンド、75年2nd!
57位 ALEJANDRO VILLALON RENAUD/TIEMPOS DE CUARENTENA (2023)
メキシコのコンポーザー/キーボーディスト、23年作、TANGERINE DREAMの流れを汲むメディテーショナルで神秘的なエレクトロニック・ミュージック逸品
メキシコ出身のコンポーザー/key奏者による23年作。TANGERINE DREAMの流れを汲むメディテーショナルで神秘的なエレクトロ・ミュージックで、ひんやりしたシーケンスフレーズと、ファンタジックで温かみのある音使いが折り重なり、美しくも心地よい音空間が広がります。
58位 SIIILK/EEMYNOR (2022)
PULSARのキーボーディストとギタリストによって結成されたバンドの22年3rd、CAMELやPINK FLOYDのファン、PULSAR『Halloween』が好きな方に是非体験して欲しい音世界!
あのPULSARのkey&gによって結成された仏バンドの22年3rd。CAMELやPINK FLOYDのファン、そしてPULSAR『Halloween』が好きな方に是非体験して欲しい、叙情的にして夢想的な音世界が素晴らしい絶品シンフォ!
59位 ANDY FAIRWEATHER LOW/LA BOOGA ROOGA
元AMEN CORNER〜FAIRWEATHER、クラプトンやロジャー・ウォーターズのツアーサポートでも知られる英ギタリスト/SSW、英米の豪華メンツが参加した75年2ndソロ
ギャラガー&ライル、スティーラーズ・ホイール、G.フェイム、B.レドン、K.ジョーンズなど英米の豪華メンツが大挙した2ndソロ。ユルくもゴキゲンに紡ぐカントリー・ロッキン&パブ・ロッキンな演奏と、愛すべきヘロヘロ・ヴォーカルが最高にマッチ!
60位 PHANTOM/PHANTOM'S DIVINE COMEDY PART 1 (1974)
「DOORS+初期BLACK SABBATH」!? USオルガン・サイケ・ハード・バンド、黒魔術的な世界観を持つ74年唯一作
ドアーズが黒魔術に傾倒したような、ダークでオカルティックかつ情念渦巻くサイケ・ハードは、もうズバリ「ドアーズ+初期サバス」って感じ!?
61位 ARNAUD QUEVEDO & FRIENDS/ELECTRIC TALES
フランス出身、フルート・サックス・ダブルベースを含む新鋭ジャズ・ロック・グループによる2021年デビュー作。
ZEUHL系にも通じるテクニカルで緊張感あるジャズ・ロックを土台に、カンタベリー・ロックやケベックのMANEIGE彷彿の芳醇でドリーミーなタッチを絶妙に織り込んだスタイルが唯一無二。ダブルベースのふくよかな響きが良いなぁ。
62位 HORSE/HORSE (1970)
70年作、ごりごりと押しまくるギターリフがカッコ良すぎる、ブリティッシュ・ハードの名作!
ゴリゴリと疾走するギターリフに引きづられ、リズム隊が汗飛び散らせながら畳みかける展開に「きたきたきたー」と拳を握り締め、直球リフ後の「決め」のパートの格好良さに思わずガッツポーズ!ホース繋がりってわけじゃないけど、WARHORSEあたりがお好きなら是非!
63位 TIGER MOTH TALES/A SONG OF SPRING (2022)
キャメルの鍵盤奏者としても活躍するPeter Jonesによるソロ・プロジェクト、GENESIS&CAMEL&MOON SAFARIファンに是非ともオススメしたい22年作!
GENESIS&CAMELを受け継ぐ、どこまでも瑞々しくファンタジックなメロディアス・シンフォニック・ロックに心躍ること間違いなし!CAMELのキーボーディストに抜擢された才能が、持ち前の演奏技術とメロディセンスを惜しみなく注ぎ込んだ会心作!
64位 METRO/METRO (1976)
Duncan Brown在籍のモダン・ポップ・バンド、76年1stアルバム!
名SSWダンカン・ブラウンが結成したモダン・ポップ・グループと言えば?10ccのような美しさと捻りを備えたオシャレなモダン・ポップと、SSW的ナイーヴさが溶けあったサウンドが魅力の1st。ボウイもカバーした「Criminal World」、名曲だなぁ。
65位 minoke?/+ta(タスタ)
カンタベリー・ロック彷彿のジャパニーズ・ジャズ・ロック・バンド、21年作4th、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXがお好きなら必聴です!
カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXなどがお好きなら必聴モノ。今最も注目すべき国産ジャズ・ロック・バンドによる21年作!
66位 FREE WAVE SYSTEM/NONOSTANTE TUTTO (1981)
テクニック抜群!イタリアのジャズ/フュージョン・ロック・グループ、81年作
ソフト・マシーン『4th』収録の悶絶オープニング・ナンバー「Teeth」が好き? でしたら、このマイナーなイタリアン・ジャズ・ロック・グループ、気に入ってくれると思います☆
67位 CHRISTIAN MARIOTTO/MENTAL PALACE (2022)
フランスのジャズ系ドラマーによる22年リーダー作、カンタベリー・ファンやECM作品のファンにオススメの絶品ジャズ・ロック!
NATIONAL HEALTHをスピーディーにしたようなこの1曲目、カッコいいー。と思ってたら、まるでECM作品のような静謐なアンビエント・ジャズまで披露していて、このフレンチ・ジャズ・ロック新鋭は注目ですよ〜。
68位 WHITE MOLYA/MOLYA IN NOVUM (2022)
ポーランドの新鋭バンド、硬質感と哀愁を帯びたメロウなタッチが絶妙に溶け合ったクリムゾン色も漂うモダン・ジャズ・ロックが素晴らしい22年デビュー作!
硬質感と哀愁を帯びたメロウなタッチが絶妙に溶け合った、クリムゾン的ヘヴィネスも漂わすモダン・ジャズ・ロックが素晴らしい〜。シンフォ系が注目されるポーランドですが、こんな最高のジャズ・ロック・バンドが登場してます!
69位 AFFINITY/AFFINITY(4CD BOX) (2021)
Vertigo産オルガン・ジャズ・ロックの傑作を残した名グループ、アルバム本編と関連音源をまとめた21年リリースの4CDボックス!
英国オルガン・ジャズ・ロックの代表作として名高い唯一作とその前後にレコーディングされた音源をまとめた4CD。Vetigoが誇る名バンドの変遷を追うにはうってつけのボックス!
70位 JAEN KIEF/LAS HADAS NO VUELAN MAS II (2008)
南米の秘境コロンビアから突如現れたハイクオリティなシンフォニック・ロック・グループ、08年作2nd!
南米の秘境コロンビアより突如あらわれたシンフォ新鋭!フルートやサックスが彩る東欧プログレにも通じるメランコリー。名作です。
71位 LOTHAR JAHN/DREAMS OF 75 (2022)
77年にシングルを残したドイツのSSW/マルチ・プレイヤー、22年フルアルバムと77年シングル音源を収録、初期マイク・オールドフィールドが好きな方は要チェック!
さまざまな弦楽器・鍵盤楽器・打楽器、さらには古楽器群まで数十種類の楽器をほぼ一人で操り作り上げられた22年作。70年代初頭から活動するマルチ・プレイヤーで、そのサウンドはズバリ「ドイツのマイク・オールドフィールド」!
72位 FIRST LIGHT/FIRST LIGHT (1978)
オーストラリア産ジャズ・ロック/ジャズ・ファンク・バンド、78年唯一作、ARTI E MESTIERIのテクニックと美しい音使いが魅力的な大傑作!
緻密すぎるドラム、S.ハウばりに疾走するギター、流麗に舞うエレピ、オリエンタルなフレーズをギターとユニゾンするサックスらが一斉に飛び出す1曲目から、来た来た来たー!って感じです。こんな最高のジャズ・ロックがオーストラリアの地に眠っていたとはっ!と感動〜。
73位 FRAMAURO/MY WORLD IS ENDING (2022)
ポーランド、90年代末に活動したMILLENIUMのリーダー/キーボーディストによるソロユニット、24年ぶりの22年復活作!
MILLENIUMのリーダーがかつてのソロユニットを再始動させ四半世紀ぶりに2ndをリリース!『The Wall』期フロイド+80年代後半以降のキャメルと言ったスタイルのメロディアス・ロックで、本人による切々とした哀愁たっぷりのハイトーンvoがグッとくる〜。
74位 LADY LAKE/NOT FAR FROM LLYN LLYDAW
自主制作された77年の名作で知られるオランダのシンフォ・グループ、22年作!
77年の名作で知られるオランダのグループ、22年作!ハモンド/ミニムーグ/ローズ/メロトロンを駆使し優美で格調高い音世界を描くキーボード、気品高くもメロディアスなヴァイオリン。シャープな技巧と水彩画のように淡く滲むファンタジーが調和した絶品シンフォ!
75位 KERRS PINK/MELLOM OSS (1982)
82年作2nd、哀愁が止めどなく溢れ出す北欧シンフォの名作
こ、この哀愁に涙しないシンフォ・ファンはいないでしょう。ツイン・リード・ギターとフルートが紡ぐ、泣き、泣き、泣きのフレーズ。見事な一大シンフォニー。
76位 ODESSA/L'ALBA DELLA CIVILTA (2022)
「新世代のOSANNA」と言える現イタリアン・ヘヴィ・シンフォ屈指の実力派バンド、13年ぶりとなる22年作3rd!
オザンナ好きに今一番オススメしたい作品!アグレッシヴかつ祝祭感も香り立つ、これぞイタリア!と言うべきドラマチックなサウンド、もう素晴らし過ぎます...。
77位 SPIRALE/SPIRALE (1974)
ローマ出身のジャズ・ロック・グループ、『Third』期ソフツに民族フレイヴァーを纏わせたような個性派ジャズ・ロックを聴かせる74年唯一作
『Third』あたりのソフツに仄かな民族テイストを纏わせたような、渋くも躍動感あるジャズ・ロックが実にカッコ良し。英ジャズ・ロック譲りの職人気質とラテン・ジャズみたいな奔放さが合わさったこのサウンド、他じゃなかなか聴けません。
78位 DOCTOR DOWN TRIP/DOCTOR DOWN TRIP (1973)
ベルギー産、スタジオで聴いているような音圧に圧倒される炸裂ハード・ロック!
このベルギー産ハード・ロックかなり格好良し。ヘヴィかつタイトなドラム、アグレッシヴに絡む2本のギターに圧倒されます。ブリティッシュ・ハード・ロック好きも楽しめるはず!
79位 YUGEN/DEATH BY WATER (2016)
00年代屈指のチェンバー・ロック・バンド、2016年作、アルバム1秒目からレッドゾーン振り切りまくる驚愕の傑作
アルバムの1秒目からレッドゾーン吹っ切れまくり!怒涛のビブラフォンとサックスのユニゾン。マシンガンのようなギター。高速変拍子。クリムゾンやユニヴェル・ゼロに一歩も引けをとってません!
80位 WARA/EL INCA (1973)
原盤は南米屈指の激レア盤、ボリビアン・ヘヴィ・シンフォの秘宝的名作、73年作!
格調高い管弦楽器と儀式めいたアグレッシヴなオルガン、エッジの効いたギターが絡み合う、ヘヴィかつミステリアスなシンフォニック・ロックが圧巻。これほどの作品が、73年のボリビアで生まれたとはっ!
81位 EHALA/NOGISTO/KAPPEL/VOLKONSKI (RUJA)/ROCKOOPER 'JOHNNY' (2021)
エストニア・ロックを象徴する名プログレ・バンド、80年に作曲されたロック・オペラ用作品『Johnny』を再録した21年作!
初期〜全盛期メンバーを軸とする演奏と、演劇のキャストらのヴォーカルによって繰り広げられるクラシカル&シアトリカルなサウンドは、70年代の彼らと少しも変わらず忙しなくも気品たっぷり。エストニア・ロックのレジェンドによる事実上の復活作!
82位 STARS/STARS (1975)
Alan Rossを中心に結成されたバンド、痛快なブリティッシュ・ファンク・ロックを聴かせる75年唯一作!
才人Alan RossやATOMIC ROOSTER〜IBISのドラマーRic Parnellらが組んだバンド。本場米国顔負けのファンキーな粘り気と英バンドらしいソリッドさがバランスした極上の英ファンク・ロックを聴かせる唯一作!
83位 VESPERO/SONGO
05年デビュー、ロシア出身のサイケ・プログレ/ジャズ・ロック・バンド、意表を突くメロディアスで浮遊感たっぷりのシンフォニック・ロックを繰り広げる21年作!
GONGを継ぐエネルギッシュで疾走感抜群のスペース・サイケ・ジャズ・ロックを聴かせた旧来とは打って変わり、女性voと中央アジアの民族エッセンスをフィーチャーした神秘的なシンフォニック・ロックを繰り広げます。エモーショナルに深化したサウンドに圧倒される21年作!
84位 EPIDERMIS/GENIUS OF THE ORIGINAL FORCE (1977)
71年結成のジャーマン・プログレ・バンドによる77年デビュー作、これはドイツのYES/GG系バンドとして間違いなく最高峰のレベル!
これ、ドイツのYES/GG系プログレとして間違いなく最高峰レベルにあると思います。硬質でテクニカルな『こわれもの』YESばりの演奏に、GG影響下の複雑で荘厳なコーラスが乗る、凝りに凝ったサウンドは実に素晴らしい完成度ですよ〜。
85位 KARFAGEN/LAND OF GREEN AND GOLD
ウクライナ出身の鬼才コンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いるシンフォ・グループ、2022年作!
CAMELのリリカルな幻想性とTHE FLOWER KINGS的ダイナミズムを合体させたようなスケール大きなサウンドは、相変わらず文句のつけどころのない完成度。アコーディオン系の楽器が軽快に踊り込む東欧ルーツを感じさせる民族エッセンスも見事な22年作!
86位 KGB/KGB (1976)
マイク・ブルームフィールドやカーマイン・アピスらによるスーパーグループ、76年作!
M.Bloomfield、FAMILY〜BLIND FAITHのベースR.Grech、CACTUS〜BB&AのC.Appice、後にAORシーンで活躍するヴォーカルRay Kennedyという布陣のスーパーグループ!これはクラプトン『スローハンド』に与えた影響も小さくないはず!
87位 CAST/VIGESIMUS (2021)
現中南米シーン屈指の実力を誇るメキシカン・プログレ・グループ、21年作!
ザクザク刻むギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるように両者がスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動!演奏の緻密さも込められたパッションもバンド史上最高レベルの21年作!
88位 OKLAHOMA/OKLAHOMA (1977)
オクラホマのサザン・ロック好バンド、77年唯一作!
マイナーなサザン・ロック・バンドですが、プロデュースは敏腕テリー・メルチャー&マーク・リンゼイ。太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上リードギターと、抜けの良いコーラスを伴ったキャッチーなヴォーカルが爽快!
89位 KTZAT ACHERET(NO NAMES)/NO NAMES (1975)
SHESHETと並ぶイスラエルを代表するプログレ・グループ、ワールドワイドで見ても傑作と言える75年の逸品
美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンドと言えば?神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。
90位 ORGANIC NOISES/ORGANIC NOISES (2020)
アルメニア伝統音楽 meets ジャズ・ロック!?ポーランドを拠点とするエスノ・ジャズ・ロック新鋭、圧巻の19年デビュー作!
アルメニアの伝統音楽とジャズ、ロック、クラシック、メタルを融合させた「コーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック」!?モダンに洗練されたアンサンブルと神秘的な民族音楽要素が違和感なく融合したサウンドが素晴らしいっ!
91位 KRZYSZTOF LEPIARCZYK/GAME OF SYMPHONY (2021)
ポーランドのLOONYPARKを率いるキーボーディスト、同年リリースの前4thに続く21年5thアルバム!
LOONYPARKを率いる才人、21年第2弾の5th!刺激的なエレクトロニクスとオペラ風女声voをフィーチャーした荘厳なシンフォが折り重なるアーティスティックすぎるサウンドメイクに驚愕!冒頭2曲でゾクゾクするようなめくるめく音世界に飲み込まれます...!
92位 LIGHT YEAR/HYPERNAUTS OF THE ABSOLUTE ELSEWHERE (2020)
74〜76年に活動した米サンフランシスコのジャズ・ロック・グループ、当時の発掘音源を収録した20年2ndにしてラスト・アルバム!
2010年にようやく日の目を浴びた幻の74年作が話題となったシスコ産ジャズ・ロック、なんと70年代当時の音源を発掘収録した20年2ndが登場!ジャケは残念ですが、「COS×マハヴィシュヌ」というべきキレ味鋭いアンサンブルを繰り広げていて、これはジャズ・ロック・ファン注目ですよ〜。
93位 LUIZ ZAMITH/INTROSPECCAO (2018)
ブラジル、VITRALで活躍するギタリストによる18年作1st、キャメルに南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたような極上シンフォニック・ロック!
このギター、なんという叙情フレーズの宝庫なんだろう...。VITRALでも活躍するブラジルのギタリストが放つ、キャメル+南米らしい柔らかなエキゾチズムと言える極上18年作!
94位 ARGENT/COUNTERPOINTS (1975)
元ZOMBIESの奇才Rod Argentが率いた英ロック・グループ、最終作となった75年作!
10ccかと思う程のひねりの効いたモダン・ポップ・テイストと、BRAND Xばりにタイトに攻めるテクニカル・アンサンブルの合わせ技!? 才人ロッド・アージェント率いる名グループ、フィル・コリンズも参加した最終作!
95位 STRAPPS/SECRET DAMAGE
70年代後半に活躍した英ハード・ロック・バンド、エッジの立った77年の名作2nd
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。