ポップなジャケとは裏腹に、中身は実にパワフルで腰のあるサザン・ハード・ロック!レイナード・スキナードに参加したギタリストRickey Medlockeによるバンドなのかぁ。
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大陸の大らかさに、英国の湿り気をプラス(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
10. Highway Song は、米南部演歌とも呼べるような曲です。詞の内容は、会えない女を思い出しながら孤独なハイウェイを今日も走る、というもので、途中までギター・アルペジオに乗せたバラード。ところが曲中で突如テンポが速くなり、むせび泣く複数のギターが交錯するのです。全米トラック・ドライバーたちが、深夜車を走らせるときこんな曲が欲しかったんだ、と飛びついたことでしょう。現在活動中のレーナード・スキナードはこうした演歌的展開が得意なのですが、ブラックフット・リーダーだったリッキー・メドロックが加入した影響が少なからずあるのではないかと思います。
勿論彼らの売りは哀愁だけではありません。9. Train, Train ではモダン・ブルーズをやっています。ギターリフが動輪を、ハープが汽笛を表現するのはお約束です。このスピード感と開放感は素晴らしいです。3. Left Turn On A Red Light、4. Pay My Duesでは、遊びのあるブギを聴かせます。基本はバッド・カンパニーの線でつくって、喜怒哀楽をプラスしたとでも表現したいです。英国ハードのユーザーにアピールし続けている理由は、6. Wishing Well だけではありません。
ご承知と思いますが、メドロックはブラックフット族の出身です。