AUCD5027(AURORA)
ボーナス・トラック1曲収録。
熱気ムンムンのオルガンをバックにむせび泣くブラス!ジャジーなギターはセンス良いし、ソウルフルなヴォーカルも英国的哀愁たっぷり。ジャケはちょいキモですが、これぞ英国ブラス・ロックな好盤です。
イギリス出身、70年の唯一作。力強くむせび泣くブラス、熱気ムンムンのオルガン、流れるようにジャジーなフレーズを奏でるギター、ソウルフルなヴォーカル&哀愁のメロディ、エネルギッシュにスウィングするリズム隊。英国的な陰影に富んだブリティッシュ・ブラス・ロックの名作。
ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ、69年作2nd
元コロシアムのギタリスト、J.リザーランドを中心に結成、ジョン・ウェットン在籍のジャズ・ロック・グループ、71年唯一作
後にジェス・ローデンのバックとして活躍する英ブラス・ロック・バンド、2本の管楽器がうねる72年唯一作
骨太なアンサンブルに英国叙情たっぷりの管楽器が絡む英ジャズ・ロック、70年作
英国ブラス・ロック、デヴィッド・ヒッチコックをプロデューサーに迎えた71年作
COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開 〜 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ここまで米国のバンドにフォーカスしてきたブラス・ロック特集、今回は英国のブラス・ロック系グループ達をディープに探求!
今日は世界のブラス・ロック作品をご紹介!
シカゴ『CHICAGO TRANSIT AUTHORITY』を起点に、世界のニッチなブラス・ロックを探求!
長〜いキャリアを持つ伝説のグループCHICAGOの記念すべき69年デビュー作を起点に、ブラスが活躍する世界のニッチ作品をピックアップ!
カケレコスタッフの日々是ロック:熱気いっぱいのオルガンのプレイが楽しめるロック&プログレを探求!
最近入荷したCD、売れ筋CDの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
イギリスのブラス・ロック名作をピックアップ!ついでに、ユーロのブラス・ロックも紹介しちゃいますよ〜。
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ジャズ系セッション音楽家がつくりあげたアングラ・ハード(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
英国アングラ・バンドでは珍しくA&Mレーベルから出された唯一盤、70年です。ジャズ系のセッション・ミュージシャンの集合体であったのでしょう。強調されているのがトランペット、トロンボーン、サックス、フルートの管楽群とボンボン跳ね回るベースです。ドラムズも手数が多い。管をメインにしたスリリングなパート、覚えやすく達者なボーカル・パート、ギターを中心にフリーキーに乱れるアンサンブルを巧みに使い分けます。曲づくりはギターのビル・エドワーズ、サックスのブライアン・ウィルショウ、ベース、ボーカルのハーヴェイ・コールズが担当しています。
トランペット、トロンボーン、サックスがユニゾンで迫る疾走感はちょっとほかに似たバンドを思いつきません。ところが爽やかさとは無縁で落ち込むような曲調がとてもこの時代らしいです。3.Hide From The Dawnはミドルテンポでメンバーのソロが代わる代わる出てくるジャズ曲。一方で4.She's Learningのようなパッション溢れるロックンロールもあって飽きません。タイプは違えどイタリアのマクソフォーネを思い出してしまいました。