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ライブや企画ものなどアルバムが続いていたPFM、純然たるボーカルも入ったスタジオアルバムは:serendipity以来、ほとんど17年ぶりではないかと思います(Stati di immaginazioneもオリジナルですが、DVDの映像に合わせたイメージを演奏したものなので、若干企画ものっぽい。)。そして、往年のメンバーはMussida氏もいなくなったものの、:serendipityのときの勢いは全く衰えず、凄いバンドだなと、改めて実感しました。私は、英語バージョンとイタリア語バージョンの2枚組を購入しましたが、やはり、彼らの音楽はイタリア語バージョンが良いです。タイトでパワフルな演奏をバックにCioccio氏の歌が素晴らしく、聴けば聴くほど良さが心に染み入ってきます。癖になりますよ。18年1月のライブが待ち遠しい!
ZOOのギタリストM.Bonnecarrereと、E.Boozが集めたミュージシャンら(A.Labacci、B.Labacci、JP Pouret)により結成されたサイケデリックな香りもある音楽を演奏するバンドの2作目。本作が出た1973年といえば、MAGMAのMDK、GONGのFlying TeapotやAngeのle cimetiere des arlequinsが登場した頃で、フランスではプログレ飛躍初期。元Zooのメンバーも中心にいるだけに、ロックンロール、フォーク、ジャズ、シャンソン、大道芸的な雰囲気なども混ざった、プログレ前夜的なサウンドが面白いと思います。
ギタリストHerve PicartがBARCLAYにデモテープを持ち込んだところ認められ、HELDONのR.Pinhas、Francois Augerの協力を得られることとなり、めでたく本傑作アルバムを完成させることができたそうです。PULSAR、WAPASSOUなどと同傾向のスペイシーで陰影のある美しさと、HELDONのミニマルミュージック的なエッセンスを明るめに組み合せた作品で、昔レコード時代に発売されたEGGレーベルの一連の作品群の中でも、重要なアルバムの一つだと思います。
(なお、盤起こしの様で、一部、クリック・クラックノイズ除去効果高すぎて本来の音も割れてしまったのではないかと思われる部分もありますが、あまり気づかない程度ですので、音質もOKだと思います。)
エレクトロニクスの実験的なアルバムなどが多いEGGレーベルに移籍した後の2作目だと思いますが、アコギ、ピアノ、オルガンなどで作り上げた組曲。アコギの早引き、流麗なピアノと、EGGレーベルにしては珍しくアコースティック主体のアルバムで、レコードで聴いた時に意外性を感じました。しかしながらこれもチャレンジングな作品だと思いますし、時々エレキギターが挿入され立体感が増しているところも含めて、素晴らしいアルバムだと思います。ようやくCDが出て良かったと思う反面、何で今までなかったのって疑問も感じました。本作の前にEGGレーベルから発表されているLe Desert noirなどもCD化して欲しいな。
楽曲の変化が激しく、最初、聴いた時にはきょとんとしてしまった。何度も聴いて、徐々にわかってきたが、いつものテーマはわかりやすくも疾走感で圧倒する演奏、というよりも、弦、フルート、ドラムス/パーカッションなどが複雑に絡んで気迫こもった世界を展開、そしてときおり、歌が安らぎを与えてくれるといった、私にとっての無人島モノであるクリムゾンの太陽と戦慄を聴いたあとのような衝撃を与えてくれる、凄み溢れた傑作。
でもなんでCDRなんだろうか。彼らの財政状況がつい気になってしまう。
長い間廃盤でしたので、もうリマスター版は出ないものと思っていました。キャメルタイプの甘美で心地よい傑作シンフォ。涙なしでは聴けない心に響くメロディを伸びやかな歌声とテクニカルで結構タイトな演奏で聴かせてくれます。同じ南米であれば、Pablo el enterradorなどと並ぶ感動ものですし、ブラジルのterreno baldioのような雰囲気もときどき現れます。リマスターということで、かつてリリースされていたCDと聴き比べましたが、微妙に繊細な音になった気もするといったところでしょうか。むしろ、今回は未CD化の楽曲が加わったというところがポイント。なお、曲の順番がオリジナルとは異なり、未CD化楽曲も交えてシャッフルされた結果、大分印象が違った、というのが現時点の感想です。
70年代後半当時、ユーロロックの中でも最もファンタジックなアルバムの一つであると信じていたGoticの作品Escenesに続き、セカンドアルバムがあったとは夢にも思いませんでした。
前作の美しさ、特にstrings系の音色のシンセサイザーやフェンダーのエレピの音と、フルートが絡み合うところなどは、全くに前作を継承していて、高校生のときに受けた感動が蘇ってきます。余りにも美しいです。
そして、本作では、エレキギターの比重が高まり、より、タイトで躍動感あるジャズ・ロックとなっていて、当時のプログレの一つの方向性に沿っていたのを改めて感じさせられます。
できればデジパックの絵がもう少し何とかならなかったのか、もしもGotic1作目や(GoticのアルバムをリリースしていたMovieplayから同様に出ていた)Vegaのジャケットイラストを担っていたPueblaの絵を本作でも使ってくれていたならなどと考えてしまうのは超贅沢というものでしょうか?
なお、2011年にMaquetaというタイトルで非正規盤セカンドアルバムが一部流通してました。非正規盤と、本正規盤とでは曲順が変わっており、また本作1曲(本作タイトル曲)は非正規盤には収録されていなかったものです。さらに、非正規盤で音が悪かったラストの曲が、本正規盤では耳を疑いたくなるように音質が改善されています(他もクオリティは改善されています。)。なので、(本正規盤に含まれていないピアノ曲が含まれているという点を除き)あの非正規盤はなんだったのだろうと、苦労して入手した5年ほど前を、ちょっと苦笑しつつ思い出してしまいました。
2014年10月に聴いた/観たとき以来、ずっとライブアルバムを待ってました。先行してCDが出たときを買うかどうか迷ったのですが、当日、カメラで撮りまくってましたから、DVDがいつ出るのだろうと待ち続け、DVDを選んで正解だったと思います。
ライブでは、冒頭の頼りなげなKhanhのボーカルから始まって昔のままのTai Phongを21世紀の日本で見た!!!といった感激はすごかったのですが、それだけでなくハイトーンのボーカルを担当していたJ.J.Goldmanの不在の穴を埋めるべくちょっと太目の女性ボーカリストの歌がとても迫力ありかつうまかったので、予想を上回った感動を当日味わいました。
ということで、今回のDVDは、即注文したわけですが、ちょこっと残念だったのはPAL方式であり、卓上のPCで視聴するしかなかったこと。しかし、ディスプレイに顔をくっつけて観てしまったので、あのライブを改めて堪能できました。
フレンチ・プログレ・シーンも下火になってきた70年代終わりに、Mona Lisa、Pentacleなどにも通じるフレンチ・シンフォを、よりクリアーに仕上げたような唯一作をリリースしたOrionは、2013年に、突如1980年に録音されていたセカンドアルバムをMuseaからリリース、結構ハードな演奏に変わっていいました。それに引き続き発表された本作は、その両方を良い方向にミックスしてくれました。1990年代のPulsarやEclat、Edhels等の様な感触も時々感じられます。また、Jean Pierre Alarcenの様にエモーショナルなギターのソロや、淡いシンセの音色なども素晴らしいです。クリアーでありながらも力強い演奏を堪能できる、かつてのイディオムを21世紀風に仕上げた味わい深いシンフォロックのアルバムです。フレンチもの好きの私にはたまらない素敵な作品でした。
最近、フレンチロックのCD化が徐々に進みつつあり、Alpha Ralphaもいつ出るだろうかと思っていました。タイ・フォンと同様にメジャーなワーナーからリリースされていたのに何故かこれは忘れられていた感じで、「漸く出た」、と感激です。基本的にタイトなシンフォ系インストアルバムではありますが、特筆すべきは、やはり、タイ・フォンのTai、Kahn、J.J.Goldmanがハーモニー及びボイスで参加している点でしょう。Tai、Khanのハーモニーが登場すると、まるでタイ・フォンそのものになってしまうところが、彼らのハーモニーの凄さ。一方、J.J.Goldmanが参加しているB3のMagellanは、どこでvoiceが入っているのか分かりにくくシンセの後ろ側で、加工したようなヴォイスとなっています。もっと前面に出てくれればよかったのにと思います。タイ・フォン関連故、どうしても本家と比較してしまいがちですが、ツインギターの片方であるClaude Alvarez-Pereyre (g)はMalicorneにも参加していた様ですし、Francois Breantも参加しているなど、かなり強者集団によって作られたアルバムです。久しぶりに本作を聴き通して、ニコニコと笑みが出てしまいました。至福の時を過ごせました。
レビュータイトル見て何なのかわからない人(そして、懐かしく感じる人)もいるかもしれませんが、昔、日本盤のレコードがフィリップスから廉価版で発売されました。でも廉価版だけに、裏ジャケが白黒で解説を刷り込んだもの。一方、本CDはちゃんとカラーでしたので、手にしたときにとてもワクワクしてしまいました。
アルバム自体は、1作目の様な夢の世界に迷い込んだようなサンドではなくなりましたが、演奏もカチッとプロフェッショナル。小曲が紡がれてドラマが展開されるトータルアルバムとなっています。盛り上がるようで控えめ、キーボードも軽やかなシンフォニック音、まさにフレンチ・ロックのアルバム!といった感じです。改めて聴いてみて、やはりいいな~と思ってしまいます。名作です。
メモリアンスは2作品を発表しただけでシーンから撤退してしまったのが残念、せめてもう一作ぐらい作って欲しかったです。
ユカクロ目当てでの購入です。ちょうど3作目を発表したころのライブですので、同作品から2曲、ファーストから1曲、計3曲を堪能できます。日本のライブハウスでの演奏だと、birth of earthでの田中さんの左右のシンバルを大きな動作で叩くパフォーマンス的なところを私は気に入っているのですが、このビデオではドラムのセットの都合か、その様な姿はなかったです。一方、船越さんの鍵盤弾きの手元はしっかり映るので、そこは良かったかな。MagmaやAreaの様な大御所ではないので、日中の演奏で、まだ、観衆も多くない(ライブハウスよりは多いか?)ので、まだまだ、応援しなければ、と思ってしまいます。MAGMAはKohntarkoszからの抜粋で、5分程度でフェードアウトしてしまうので、少し残念ですが、クリスチャン・ヴァンデの迫力あるドラムスは必見でしょう。Areaは、日本でのライブがとてもよかったので期待して映像を見ました。7月・8月・9月のアラビア語での女性のセリフ部分を観衆がカギをカチカチ振ってステージと一体となってパフォーマンスする姿は感動を呼びます。神ライブです。フェスの映像の抜粋故、若干、飢餓感が残りますが、素敵なライブビデオだと思いました。
イタリアで突出してパワフルなシンフォ・ロックを演奏するOtto (Ottavo?) Strada、7年ぶりに発表された作品、ようやくでたといった感じです。1作目に比べ、本作では硬さがとれて、緩急・メリハリがあり、エモーショナルなメロディーラインが随所に出てきて、楽曲が格段に良くなりました。キック連打、炸裂するギターなどメタル的なところと、情熱的なイタリア語ボーカル、端正でクラシカルなピアノなどが絶妙にブレンドされていて、これぞイタリアンヘビーシンフォと言えるアルバムだと思います。もともと私がこのバンドに興味を持ったのは1作目のアートワーク、そして、本作もボーカリストの手によるアートワークが素晴らしく、本作の魅力を一層引き立ててくれます(ちょっとかわいらしい絵なので、パワフルな音楽とマッチするのか?と言われると詰まってしまいますが。。。)。
Grobschnittというと、ダークでおどろおどろしくもスリリングな音楽と、それにマッチした、ナイフと空中に浮かんだ目の思いっきりシュールで意味深なジャケット(40年近く前の第一印象が強烈でした。)のファーストアルバムや、適度にGenesis風のファンタジックな音楽を表象しているようなロジャー・ディーン風のジャケットのRockpommel's Landあたりがが代表作のように思います。しかし、おもちゃの遊園地のジャケットから想像できると思いますが、微妙に猥雑さも時折感じられるものの、適度にポップで親しみやすいシンフォな音楽を展開する本作もなかなかな傑作だと思います。演奏も安定していて、意外とダイナミック。堪能しました。ジャーマンものは、どうしても実験音楽/サイケ/トランス系のものが目立ってしまい、こうした”そこそこシンフォ系”はスルーされがちではありますが、ジャケットの印象どおりの音楽をやる彼らの作品群は侮れません。
少しサイケがかって凶暴に暴れまくるTony Hillのギターと、後にHawkwindなどで活躍することとなるSimon Houseのバイオリンの緊張感の高いバトルが凄まじく、粗削りながらも傑作アルバムだと思います。特に、A3のPushed, But Not Forgottenは、穏やかなギターとバイオリンの調べをバックに歌い、突然、激しい場面に変化するという、King CrimsonのLarksに近い衝撃が走る楽曲で見事なものです。しかし、この時代に、バイオリンを導入したバトルというのは目新しかったのではないだろうか、むしろ少し早すぎたのかなとも思われます。翌年には大作3曲で構成する2作目"High Tide"を発表していますが、本作で堪能できるようなインパクトは小さくなってしまいました。私は、もともとRepertoire盤を持っていたのですが、音圧が低かったのでEsoteric盤を買い直しました。より凶暴感が高まり満足です。なお、スリーブデザインはPaul Whiteheadで、特にインナーのペインティングが素敵です。LPは無光沢紙に印刷されていますので、CDのブックレットもそうであったら、より良かったと思いました。
カケレコサイトでLinda Hoyleの2作目である本作を見たときに、飛びつくかどうか一瞬考えてしまいました。それは、AffinityのMo Foster等がバックを支えているというのはよいことですが、2012年にリリースされた、おっさんたちの単なる楽しい集まりライブだったAffinityのreunionライブの様だったらどうしようかと思ったからです。しかし、ロジャーディーンのカバーアートが素晴らしいですし、きっと内容もカバーアートのようなのだろうという、昔ながらの判断方法でCDをget、聴いてみてほっと安心、想像どおりのよい歌ものアルバムでした。Pieces of Me冒頭曲などで聴かせてくれた少しハスキーながらもパンチのある歌い方は流石に登場してきませんが、Piecesのスローな楽曲の歌声に、歳を重ねた(69歳なのだから当然。)ふくよかで温かみのある歌声で、落ち着いたセンスのあるジャージーな音楽を聴かせてくれます。ゆっくり夜に聴くアルバムだと思います。
ついにCatherine Ribeiro + Alpesの全作品が限定品?とはいえCD化されました。この、Alpes(デビュー時は2bis)は、もともとシャンソン/フレンチポップス歌手だったRibeiroが、Patrice Moulletと組んで、一弦スティールギターのペルキュフォーン(本ボックスセットのブックレット内の写真に写っているものだと思う。)などの手作りの楽器なども駆使し、他に例のない独創的なロックを始めたバンドです。このボックスセットによって初CD化作品が3つあります。まず、60年代に発表された一作目(2bis名義)は、リベイロの歌は瑞々しく、また、かなりアコースティックな感じのもので好感が持てます。また、70年代後半に発表されているLe Temps De L'autreは、タイトル曲がとにかくよいと思います。このボックスセットではシングル紙ジャケ(要するに廉価版仕様)ですが、内ジャケにはリベイロの娘と思われる子供の写真もあり、70年代前半の空前絶後、孤高の世界を展開していたアルバム群とは違う、やさしさも感じられる雰囲気を本作が持つことにもうなづけます。さらに今回のコンプリートの目玉はPassionsだと思います。David Rose (Transit Express) のバイオリンが鳴り響き、GongのM.Bauerのマリンバも入って、全体的に明るい音楽に変身。インストゥルメンタル曲2曲を含めて、どの楽曲も、非常にすばらしいアルバムで、シンフォ系の耳にも心地よい後期代表作だと思います。フレンチロックの歴史を支えた重要な作品群がようやくコンプリートになったことをとても歓迎します。
中学生の時に何気に買ったレコードがその後40年近く愛聴盤となるとは思いませんでした。洒落たシャンソンの様なメロディーで、「夢の異国で彼女が廻る、自分は何処にいるのだろう」と歌うシンフォニックな世界は、まさに夢見心地、四人囃子の一触即発のようなdeja vu感もあります。かちっと制作した2作目のフィリップスから出たアルバムに比べて、リリカルなピアノ、淡いフランス的な音のキーボード群、とろけるようなトーンのギターや、パタパタ感はあるが叩きまくるドラムスなど、”全体的にテク的には若い”といった感じは残りますが、いかにもAnge、Pentacleなどが登場した当時のフレンチロックシーンの魅力を凝縮したような素敵なアルバムです。(レコードからディジタル化する作業も必要なくなり)待ちに待ったCD化でした(祝!)
Christian Truchi (key,vo), Alain Farout (ds), Gilbert Abbenanti (g)により復活しました!ほぼ40年ぶりの3作目です。中高生時代、Cryptoレーベルから1作目も再発されていたので彼らの2作品の入手はさほど難しくなかったのですが、とろける様な音色のギター淡い雰囲気をもったキーボードなどに包まれたテクニカルかつユニークなジャズロックは、私にとって遠いフランスの幻の様なグループに感じられたものでした。今作もTruchi、Abbenantiが居るので、かつてのトーンを期待したのですが、聴いてビックリ−独創的なところはしっかりとあるものの、少しサントラ的な印象もする、打ち込み的リズムかつモダンな音楽だったのが予想外でした。むしろ、ゲストの艶のあるSaxの存在が、彼ららしさを強めているように感じられた点が面白いと思いました。アルバム中、2曲は、93年に他界したClaude Marius David (sax,fl)も参加している78年の未発表曲(ライブ)ですが、これが、音質も悪くなく、変拍子だらけなのに淡々と滑らかに展開していくという、私が今作にも期待した(当時の音だから当たりまえとも言えるかもしれませんが。。。)素晴らしいものだったので満足です。当時のファンと現代のリスナーの両方に向くアルバムということでしょうか。
待ちに待った彼女らの三作目です。なぜ首を長くしたかというと、今年の春先、カケレコさんから送られてきたチラシでクラウドファンディングにより製作費を集めていることを知り、応援に参加したからです(ファンディング参加者としてブックレットに名前が掲載されるました。)。ですから、どんな出来かなと半年間わくわくして待ち続けました。そしてファンディングに参加したことで、活動状況のメールが送られるようになり、クロノシップは、みんな(大勢)が乗れるタイムマシンを意味したものであることを知りました。本アルバムは、第三惑星(地球)に起きた科学発展・技術革命の歴史、すなわち、石器時代、産業革命、ライト兄弟の飛行機などの人類が歩んできている時間を音楽とともに旅するコンセプトのアルバムだそうです。確かに、電気・電子楽器とアコースティックな楽器、そしてYukaの透き通ったヴォイスで、清澄であると同時にタイトな音空間を漂うような感触を覚える素晴らしい作品になっていました。応援してよかった!!
オリジナルメンバーGiuseppe Cossa (key)、Mauro Gnecchi (ds)を中心に、前作(Biglietto ・・・folk名義だった)に引き続きパンチの効いた女性ボーカル(Mariiolina Sala)をフロントに立て、そしてバイオリン、管楽器など8人の大所帯で、トラッドがかったロックを展開しています。74年当時お蔵入りになり93年になってMellow Recordからリリースされたセカンドアルバムはハードなイタリアンロックでしたが、今回は、同アルバムからの選曲リメイクが多いのですが、(PFMのe' festaのような)地中海的で、快活かつカチッと決まった歌と演奏を楽しめます。正直言うと、一聴目は、んっ?という感じでしたが、何度か聴きかえしていくうちに、その良さがしっかりと滲み出してきました。
いきなりコーラスでアルバムは幕開け、歌詞は英語ですが、伸び伸びとしたLuca Pancaldiの歌声が素晴らしいです。そして、特に、リーダーのLuca Zabbiniは、華麗なピアノ、クラシカルかつスリリングなオルガン、心に響くアコギ、ダイナミックなベースなどを演奏しており、この人、どこまで器用なのでしょう。驚きです。ゲストはVittorio De Scalziのフルート(タイトル曲)だけでなく、チェロ奏者なども参加しています。この生弦のオーケストレーションがまた素晴らしく、さらに、登場するとハッとするほど美しい旋律を奏でるピアノなどによって、単なる分厚いシンフォではない、明るく気品に溢れる音楽を展開する傑作アルバムとなっています。なお、ジャケットイラストは意味深なPaul Whiteheadでこれもポイント高いです。
21世紀のアンジュは、どのライブアルバムを聴いても華やかかつダイナミックなライブを楽しめます。本作付属のDVD(PALですのでPCなどで視聴可。)を見てもそれは、よくわかります。本作では、何故かC.Decampsが最も成功したとするアルバム3枚(Au-dela du delire, Vu d’un Chien, egna)からの選曲はありませんが、72年のシングルリリースのみの曲(Le Vieux De La Montagne:後にMemoというコンピCDには収録されている。)から09年のアルバム「Le bois travaille, meme le dimanche」収録曲まで、様々な時代のアルバムから選曲していて、素晴らしい演奏を展開しています。本当に円熟したライブショウを堪能できますよ。
70年代後半にHeldonやurban saxなどを擁し少しとんがった印象のレーベルであるCobraから2作品発表しています。どちらも甲乙つけがたい良作だと思います。フランスのジャズロックというとマグマやザオが個性派で代表格ですが、Brand XやIsotopeなどに近いテクニカルでインターナショナルなサウンドで、メージャーでないながらも捨てがたいものがあります(この微妙感からBrand Xでなく、タイトルにIsotopeと書きました。)。この手の音楽が好みの方には、Spheroeの本作はお勧めだと思います。
バルセロナの老舗Edigsa/Zelesteレーベルから登場した、サルサを取り入れたラテン系ジャズロックです。といっても能天気に明るいわけではなく、むしろ、ある意味Arti e mestieriなどにも通じる硬派なラテン系です。ファーストアルバムだと理解していますが、同レーベルの強者が集まったバンドだけに、サルサと緊張感が絶妙にマッチした傑作を生み出してくれました。少し寂れた感じの場所での、楽しげなメンバーの集合写真のジャケットとなっていますが、さらに何気に真ん中に不気味なお面が配置されている、これがこのアルバムの音にピッタリです(できればCDもLPと同じレイアウトのジャケにしてほしかったとは思います。)。バルセロナシーンは他にも気になるバンドだらけで、一般的に埋もれ気味ではありますが、外せない一枚だと思います。私にとってはこの絶妙な雰囲気のおかげで「お気に入り」のアルバムです。
クリムゾン(Thrakあたり)やDeus ex machinaといったヘビーで前衛的なサウンドと、DFAやFinisterreなどのスムーズなシンフォが混ざったような、新感覚の音楽です。近頃の超シンフォだと食あたりしそう、でも、チェンバー系はついていけない、といった人にお勧めの、知的でクールなアバンギャルド・シンフォ(なんのこっちゃ?)のアルバムだと思います。購入してまだ日が浅いため、ほんの数回しか聴いていませんが、なんか聴けば聴くほど味が出てきそう。これはnot a good signならぬ、very good signです。
Aphroditesの666 やAKRITASとともに、間違いなくギリシャのプログレ(といってもそんなにギリシャのシーンはでかくありませんが、、、)の最高峰に位置するものだと思います。私は、5度の音程で感じる不安定な音に、なにかエキゾチックなギリシャ的なイメージを感じるのですが、このアルバムも冒頭の曲が、そのようなサウンドで、とてもギリシャ的だと納得してしまいます。ただし、アルバムの大部分は、マシーンのようなサイケでアバンギャルドでジャージーなヘビーロックというのか、ハードなジャズロックというのか、そういった不思議なミックスとなっています。時々、とても聴きたくなる、不思議な魅力に溢れたアルバムです。
Dharma、musica urbana、barcelona traction、orchestra mirasolなどなど、カタルーニャ地方のジャズロックの宝庫となっているEDIGSAレーベル、今はPICAPに引き継がれ、どんどん素晴らしい作品を再発してくれています。私も、カケレコさんで、ときどきPICAPのところをクリックして、今までフォローできていなかった掘っているところですが、本作品は、とても正解でした。前作がクールなジャズロックでしたが、こちらは、カケレコさんのコピーのとおり「芳醇」!アルバムを聴き終えたところで、とても豊かで満足した気持ちになれます。
10年近く前に、オリジナルのAWAKENING OF THE ELEMENTSが登場したとき、ゴリゴリシンフォのリトトラとは違う、テクニカルなサウンドに大きな衝撃を受けて、聴きまくりました。そして、今般、プログラミングではなくドラムスなどを入れなおしての再来。スネアの音などが、より前面に張り出してきた感じで、とてもタイトで引き締まった音楽に生まれ変わりました。もともと、オリジナルの方も、プログラミングとはいえ、そのようなことを意識させない傑作アルバムでしたが、スピーカーをいくつかかえて両者を比較したところ、立派に生まれ変わっていることがよくわかりました。このアルバムを持っていない方には、断然、新録音がおすすめです。とはいっても、オリジナルも十分、ドライブ感ありますし、ヘッドホン派の方は、あわてて買い替える必要もないかもしれません(私も、ipodに入れて最初ヘッドホンで聴き比べた時には、まあ、ちょっと違うかなと思った程度でした。)。ということでバージョンアップした再来に星5つです。
いきなり恐竜の鼓動がシンフォニックなキーボードサウンドとともに現れて、前作よりもタイトになったかな?と思わせる、わくわく感ある出だしの展開です。大作志向(複数の曲が続く組曲タイプ:恐竜、ロケット、酸素の3つ。アルバムタイトルのママ)となり、ブックレットのロジャー・ディーンロゴにふさわしい内容となっていると思います。アルバム全体的には、前作と同様、透明感のある、リスナーをやさしく包み込んでくれるような音楽で、なんとも心地よいものとなっています。彼女らのサイトを見たら、3作目で英国デビューも予定しているとのこと。やはりみんなで応援しましょう!
透明感ある溌剌とした歌声を聴かせてくれるPatrick Rocheを中心に、後にHELDONに参加することとなるFrancois Auger (Ds)も参加していたROCHEの本作のCD化を首を長くして待ってました。各曲は基本歌ものですので大作というわけにいきませんが、メロトロンを導入しポップでドラマチックな楽曲となっています。Poohやpanda並みの楽曲の良さが光っています。仏語も、伊語に負けない素晴らしいpops progになることが証明されています。音質についても、pathe marconi社から出ていたレコードと比較しても聴きやすく処理されているように思われ、OKですよ!
イタリア然とした味のあるアルバムを出していたGruppo2001よりも素朴な歌ものアルバムです。Aphrodite's Childの初期のアルバムの様にメロディもよいし、Umberto Balsamoの様にナイーブで感動的な歌ものでもあります。実は、このCDを購入するかどうか、当初、You tube動画で視聴したときに、盤起こしの音質にちょこっと悩みました。でも、この時代のレアアルバムであることを考慮すれば、チリパチノイズは取り除かれていますし、内容の素晴らしさが、その点を補って有り余るものでした。古いレコードを聴いていると思って何度もかけると、その素晴らしさがじわりじわりとでてきます。買って正解のCDだと思いました。
Atollの2作目に参加したR.Aubert (バイオリン)が参加していたということで関心を持ち、何とかレコードを入手して聴いた時にとてもぶったまげたものでした。でも緊張感も並大抵なものではありません。管とベースが活躍し、時に、バルセロナのCompanyia Electrica Dharmaのようなときもあるし、また、Magmaの初期の様でもあります。フランスのアバンギャルドにはHeldonなどの強者ぞろいですが、パトリック・ヴィアンの居たレッド・ノイズの片割れですし、71年という時期を考えても、このアルバムの重要性はとても高く、必聴ものだと思います。ようやくCD化され、とてもめでたいことです!!盤起こしですが、音質も悪くないと思います。
東京生まれ、中学生になって(1975年)プログレ/ユーロを聞くようになったときには、すでにブリティッシュ、イタリアン全盛期を過ぎていて、イタリアンロックのレコード探しに苦労した経験があります。そのため、レコードの時代にはフレンチやスパニッシュの方につい偏りがちでした。その後、CD再発ブームでイタリアンやブリティッシュなどについてリベンジをしてきています。
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